英語物語:ゆる狩は秀逸なトレーニング プログラムである

英単語学習アプリ『英語物語』を始めて、はや2年かそこらの歳月が流れた(たぶん)。
ウルトラパーフェクトな実力がついたとは言わないが、アホな自分では1000年かけても無理だ、と思っていたくらいの数はついてきた。
このアプリがなければ何もやっていなかっただろう。
現在、『英語物語』冒頭キャッチは「いちばん楽しい英語学習」となっており、根拠注記なしの「いちばん」表記が気になりはするが、実際これと張り合える英単語学習アプリがあったら知りたいものだと思う。

 

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ということで『英語物語』は優れた学習プログラムだ。
どのタイプのトレーニングもやりがいはある。
しかしその中でも熱く推したいのは「ゆる狩」だ。
「ゆる狩」とは、ソロプレイ用のメニューで、次々出てくる敵を倒せるだけ倒していくと、珍奇な海洋生物をモチーフにしたゆるキャラをゲットできる、という進行になっている。
つまり頑張った分だけ頑張れる」というマゾ味の強いサバイバル・ゲームだ。
正直言えば、ここで初期にゲットできる海洋キャラには微妙なものが多い。
キャラデザインは面白いし、スキルも工夫次第では面白く使えるのだが、小物が大量に獲れても倉庫を圧迫するだけなので数は増やしたくない。
それでもやらずにはいられない、それが「ゆる狩」だ。

初心者の頃は、全然数を狩れなくて絶望した。
敵は最強レベルで登場し、2問目くらいから攻撃発動状態で登場するので、何問か正解してもあっさり倒される。
結局、最適なカードを最強に育てて臨まなければ数が稼げないという、あこぎなやり口である。
最初は歯ぎしりしかできないのだが、悔しさのアドレナリンがドバドバ出てきて、やめられなくなる。
一方で、これはソロプレイなので、解答を焦ったり、人の解答を真似たりということが起こり得る協力型のプレイと違って、自分のペースと自分の頭で考えて解答できるという、真っ当すぎる学習効果がある。
とにかく「くそがぁああああ」を繰り返しているうちに、カードも自分も成長してゆき、勝てるようになっていくと、ますます面白くなる。
数をこなす英単語トレーニングとしても最高である。
自分の場合、討伐数が伸びてきた時期は1日で600問解いていたことがあった。
病的だなと思ったが、討伐数ランキングを見ると  もっと深く病んでいる、非常に勉強熱心なユーザーが大勢いる。
「ゆる狩」と称しながら、狩られているのはユーザーなのかもしれない。

ところで「ゆる狩」の厭らしさ  醍醐味は、運の要素も大きいところだ。
例えば強さ的に30体討伐できるようになっても、不利な敵ばかり出現すると、10以下の討伐数で終わることがある。
この「実力」「カードの強さ」を嘲笑うように混入してくる「」のスパイスが格別であり、さらなる飢餓感を煽ってくる。
少し自信がつくと、鉄板デッキではなく、あえて変なデッキを組んで冒険してみたくなったりもする。

最後に、自分なりの「ゆる狩 勝利のコツ」を。

討伐数にはリミットがないので、あくまでも自分自身との戦いにおける「勝利感」を大事にすべきだろう。
例えば全カードのスキル2回を余さず、できるだけ効率的に使い切り、残り一体のHPがゲージも見えないほど瀕死の状態であっても、なお攻めることだ。
スキル発動の計画性は大事だが、温存しておこうなどと思っていると結局は使えなかったりする。
防御系を重ねたりするのは無駄遣いだと思っていたが、それが吉と出ることもあった。
凶が出た場合は、やれることはやったということで、それほど悔いが残らないとも言える。

それにしても雑魚で満載になってしまう倉庫を見ると、海洋生物というチョイスは流石だと思う。
大量に獲れるというところでは細菌なども良さそうだが、某もやしもんとかぶりそうな気がする。