床寝のすすめ

床寝は決して万民に勧められるものではないが、自分の場合は良いことばかりだ。
寝冷えの心配が少ない春夏は特に床寝を勧めたい。

効果
・体勢を整えるなりすぐに眠れる
・覚醒時の意識の切替が早くなる
・首の寝違えや肩凝りとおさらばできる
・猫背が改善する

やり方
・床に薄手の寝具を敷く
・タオルを畳んで枕にする(頭が転がらない程度の厚み)
・腿の付け根に丸めたタオルを宛がう(臀部と大腿部に段差ができて痛むので
・肩甲骨を床にぴたりとくっつけるように仰臥する
(就寝中に自然に寝返るのはいいが、仰臥以外は痛いので初期化に努める)
・好きな寝具を適当にかぶる(腹冷え注意)

ただし床寝には向き不向きがあり、基本的に健康体で、適度な筋肉がついていないと厳しいように思う。すでに腰や関節に不具合がある等の場合はやめた方がいいだろう。
それに床寝をすると、身を起こしたとき全身の骨がバキバキになる。
「なんだこれ痛い。動けない。床寝なんてするんじゃなかった」と10分くらい呆然としたあと、身体をガタピシ言わせながら立ち上がり、木の棒の気分でさらに10分くらい過ごしていると正常に戻る。
戻ってしまえば、あとは1日すっきり軽快に過ごせる。

ちなみにメリットが大きいと思われるのは、布団の中でくよくよしがちな人だ。

・優雅に考え事ができるような心地良さがないので寝ることに集中できる
・寝てしまう程度の問題であることが判明する(でなければ起きて何かするはず)

そして女性にはより多くのメリットがあるかもしれない。

・顔に髪や寝具が触れにくいので衛生的
・枕が薄いので、首に皺が寄らない
・仰臥なので、顔の皮膚や肉、頭皮が偏ったり圧迫されたりせず、均等に後頭部方向へ流れる
・就寝時の姿勢がまっすぐなので、立錐での姿勢も意識するようになる。

くどいようだが、床寝は人によって向き不向きがあるので、そこだけは注意が必要になる。
また、似て非なるものに「うっかり床で寝てしまう」というのがあるが、「うっかり」では筋肉痛になったり風邪をひいたりするだけだ。
床寝はあくまで「真面目に寝ること」が主眼だ。