巻き爪を自力で改善できるか(1)
※とても汚い足の爪の画像があるので閲覧注意※
体のメンテを怠っている自覚はあるのだが、特に足まわりは放置してきた。
以前から長く歩くと足が痛むことが多々あったが、去年は魚の目までできた。
とはいえ皮膚なのでそこまで硬化しないだろうと思っていたら、文字通り「(カッターの)刃が立たない」状態になったので、慌てて靴を変え、魚の目パッチなるものを2回ほど買った。
魚の目が画鋲のようにすっぽり抜けた時の爽快感は、これをやるための同好会があってもおかしくないレベルだなと感動していたら、こんどは親指の爪が両サイドから指に食い込んできた。
「これが有名な巻き爪というものか」
ひとごと風に放置していたが、そのうち夜になると爪の食い込みが深くなり痛むようになった。
「でも夜だけだから」と放置を続けたところ、湾曲に耐えられなくなった爪の端が割れてきた。
割れ爪になると汚れやすくなり、かつ爪を切る時に割れが拡大するのが恐ろしくて思いきり切れないのでさらに汚なくなり、「何とかしなければ」と思っているうちに日が経ち、ある日、歩行中に小指が痛くなった。
見てみると小指が赤くなっていたのは予想通りだったが、他の指も重なり合って潰れている。
これはひどい。
すべてがひどい。
全巻き爪、割れ爪、変色、マメ。
爪を見せるために指を平らにしているが、宙に浮かすと典型的なハンマートゥだ。
ハンマートゥ、なんだか強そうだが汚い。
そして今回、異様に内側へ曲がっている小指の状態を「内反小趾(ないはんしょうし)」と呼ぶことも学んだ。
慌てて100均に走ってグッズを買った。
まず5本指ソックス。
流行り出した頃に履いていたことがあり、快適ではあったものの朝の忙しい時間帯に指を通すのが面倒なので続かなかった。
今回は指の重なり改善のために使う。
そして足指セパレート用のパッド。
使い勝手は二の次、とにかく足の指が広がればなんでもいい。
さて、指がぎゅっと内側に曲がっているので、ソックスを履くのも一苦労。
しかし履いてしまうと、これだけでも結構セパレートされた。
相変わらず5本指ソックスは快適だ。
次に「足らくらくパット」を嵌めたが、これは少し大きすぎた。
普通の人はこれくらい足の指が開くのかもしれないが、内向きに膠着した指にはちょっと痛い。
またEVA樹脂とは言え、仕切りの部分が太く角ばっているので、指の側面に食い込んでくる。
そして歩行を想定していないのはいいとしても、足裏が浮いて不安定になる。
- 指が広がりすぎて痛い
- 角部分が指に食い込んで痛い
- 足裏の置き場に困る
- 指が広がっているので、外気にさらされる面積が増えて冷える
装着時間は無理しない程度ということで、20分くらいで外した。
外した5分後くらいから、足指に血流が戻った感じになり、急に温まってきた。
グッズで血が止まっていただけかもしれないが、足指一本ずつの感覚を意識するのは久しぶりだ。
さらに2時間くらいおいて再び装着してみた。
とりあえず足指に「俺らけっこう開くんだな」と学習させるツールとして使えば良いかもしれない。
ただやはり角が当たって痛いので、カッターで面取りをした。
そして親指を囲む輪は、曲がることで余計に角が痛いので切り落とした。
気軽に切り貼りできるのが100均グッズの利点だ。
さて、これで改善するかどうかと言ったら、あまり期待できなさそうだが、パッドがどこかに行ってしまうまでの数日間は続けてみようと思う。
虫のいい願望としては
親指を丸めないことでハンマートゥが治り、
ハンマートゥが治れば爪もフラットに生えて巻き爪が解消し、
巻き爪が解消すれば爪割れも変色もしなくなり、
親指側のトラブルが解消されれば、小指側が痛むこともなくなるはず。
1行目だけでもなんとかならないか、と思いながら爪の伸びる速度を確認したところ、足の指が1枚まるっと生え変わるまでには約1年かかるらしい。
そして生え変わったからといって、湾曲が改善する保証はない。
完全に数日間でどうこうなる話ではなかったが、何もしないという選択肢はないのでやるしかない。
ところで足指を動かしてみて、足指で「チョキ」の形を作れないことに気付いた。
指として存在しながら、思うように動かないのは謎だ。
1本曲げると全部追従しがちなところが、ハンマートゥになりやすい理由ではないだろうか。
こう書いたあとに誤認にも気づいた。
足の指でできないのは「チョキ」ではなかった。
長い間、感覚的に「中指」と思っていた足の指は「人差し指」ではないか!
いや待てよ?
足の指で人は指さないだろうし、薬も混ぜないだろう。
ということで呼び方を調べてみた。
手 足
母指(ぼし) 母趾(ぼし)
示指(じし) 示趾(じし)
中指(ちゅうし)中趾(ちゅうし)
環指(かんし) 環趾(かんし)
小指(しょうし)小趾(しょうし)
「指」と「趾」が違うだけだ。
そして通称「親」指、童謡で「パパ」と呼ばれてきた太い指は、実は「母」だった。
英語の方も興味深い。
手 足
thumb first toe
first(index)finger second toe
second(middle)finger third toe
third(ring) finger fourth toe
fourth(little) finger fifth toe
英語の場合、手の指の1号機は人差し指なのに、足指の1号機は親指になる。
つまり指と手で、ナンバリングがひとつずつズレている。
これはどこを「指」とするかという医学的な考え方によるものらしいが、
足の人差し指を中指と錯覚しがちな感覚の説明がつくような気がする。
例えば「奴がナンバー1だ」と指を立てる時、手なら人差し指(first finger)を立てるだろうし、足でやるとすれば親指(first toe)を立てるだろう。
どちらも first 感がある。
ついでに調べた。
英語で「魚の目ができる」は get a corn(トウモロコシ)だそうだ。
「魚の目」も「トウモロコシ」も全然痛くなさそうなので、「ねじれクサビ」等に変えてほしい。